はじめてのVPN

【初心者向け】あなたのVPN、正しく接続されていますか?簡単な確認方法を解説

Tags: VPN, 接続確認, 初心者, セキュリティ, プライバシー

はじめに:VPNを安心して使うために大切な「接続確認」

家庭でインターネットを利用する際に、セキュリティやプライバシーを守るためにVPNを使ってみようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。大切な情報を守る「見えない壁」のような存在であるVPNですが、「本当にちゃんと繋がっているのかな」「正しく使えているのかな」と、少し不安に感じることもあるのではないでしょうか。

VPNがしっかり接続されているかを確認することは、安心してインターネットを使う上でとても大切です。ここでは、難しい技術的な知識は使わずに、誰でも簡単にVPNが正しく接続されているかを確認する方法をご紹介します。

なぜ接続確認が大切なの?

VPNを使う目的は、あなたのインターネット通信を暗号化して、覗き見や追跡から守ることです。ちょうど、手紙を透明な封筒ではなく、中身が見えない丈夫な封筒に入れて送るようなイメージです。

しかし、もしVPNが正しく接続されていなかったらどうなるでしょうか。せっかくVPNを使っているつもりでも、あなたの通信は暗号化されず、インターネット上をそのまま流れてしまう可能性があります。特に公共のWi-Fiなど、安全が保証されていない場所でインターネットを使う際には、思わぬ危険にさらされてしまうことも考えられます。

ですから、VPNを「オン」にした後は、「本当に接続されているか」を一手間かけて確認することが、ご自身の、そしてご家族のインターネット上の安全を守るために重要なステップとなります。

VPNが正しく繋がっているか確認する簡単な方法

VPNが正しく接続されているかを確認する方法はいくつかありますが、ここでは初心者の方でもすぐにできる二つの方法をご紹介します。

一番手軽な方法:VPNアプリやソフトの表示を確認する

多くのVPNサービスでは、専用のアプリやソフトを提供しています。このアプリを開いて、接続状態を確認するのが一番手軽で簡単な方法です。

  1. VPNアプリ/ソフトを起動する: パソコンやスマートフォン、タブレットでVPNを使っている場合、まずそのアプリやソフトを立ち上げてください。
  2. 接続状態の表示を確認する: アプリの画面上に、「接続中」「Connected」「保護されています」といった表示が出ているかを確認します。サービスによっては、VPNサーバーが設置されている国旗が表示されたり、接続時間やデータ量が表示されたりすることもあります。

この表示が「未接続」「Disconnected」「保護されていません」となっている場合は、VPNがオンになっていない、あるいは接続がうまくいっていない状態です。再度接続ボタンを押すなどして、表示が「接続中」になるか確認してください。

より確実な方法:IPアドレスの変化を確認する

インターネット上の住所のようなものである「IPアドレス」が変わっているかを確認すると、VPNが正しく機能しているかをより確実に判断できます。

通常、あなたがご自宅のインターネット回線からインターネットに接続すると、その回線固有のIPアドレスが割り当てられます。しかし、VPNに接続すると、そのVPNサービスが用意したサーバーのIPアドレスを経由してインターネットにアクセスすることになります。そのため、あなたの「インターネット上の住所」が見かけ上、VPNサーバーの住所に変わるのです。

このIPアドレスの変化を確認する手順は以下のようになります。

  1. VPNを接続していない状態で、現在のIPアドレスを確認する:
    • インターネット検索で「IPアドレス 確認」と検索してください。
    • 検索結果に、現在お使いのIPアドレスを表示してくれるウェブサイトがいくつか見つかります。そのようなサイトの一つを開いて、表示されているIPアドレスをメモしておきます。
    • この時表示されるIPアドレスが、通常あなたがインターネットを使っている際の住所のようなものです。
  2. VPNを接続する: お使いのVPNアプリやソフトでVPNをオンにし、「接続中」の状態にします。
  3. VPN接続後、再度IPアドレスを確認する:
    • 手順1で使った「IPアドレス 確認」サイトをもう一度開くか、別のサイトを開いてみてください。(同じサイトでも構いませんが、念のためページの再読み込みをしてください)
    • 表示されているIPアドレスが、手順1でメモしたIPアドレスと違うものになっているかを確認します。

もしVPN接続後に表示されたIPアドレスが、VPN接続前のものと変わっていれば、あなたの通信はVPNサーバーを経由しており、正しくVPNが機能していると考えられます。もし変わっていない場合は、VPNがうまく接続できていないか、機能していない可能性があります。

IPアドレスが変わることで、あなたの実際の居場所(インターネット回線の場所)が分かりにくくなり、プライバシー保護に繋がります。

もし接続できていないように見えたら

もし上記の確認方法でVPNが正しく接続されていないように見えた場合でも、慌てなくて大丈夫です。いくつか試せる簡単な対処法があります。

接続確認を習慣にして、より安心してインターネットを使いましょう

VPNの接続確認は、一度慣れてしまえば決して難しいことではありません。インターネットを使い始める前にアプリの表示をチェックする、たまにIPアドレスを確認してみる、といった小さな習慣が、ご自身やご家族のインターネット上の安全を守る大きな一歩となります。

特に、お子さんがインターネットを使う際や、外出先で公共のWi-Fiを使う前には、VPNがしっかり繋がっているかを確認するように意識してみてください。

この確認方法が、あなたのインターネット利用における不安を少しでも減らし、安心に繋がれば幸いです。