はじめてのVPN

【パソコン編】初心者でも大丈夫!WindowsやMacでVPNを使うための設定方法

Tags: VPN, パソコン設定, Windows, Mac, 初心者

はじめに

自宅でインターネットを利用する際、パソコンを使われる方は多いと思います。調べ物をしたり、メールを送ったり、趣味を楽しんだり、パソコンは私たちの生活になくてはならない存在です。

お子様が学校の課題でインターネットを使ったり、ご家族で動画を見たりすることもあるかもしれません。そんな時、「インターネットって安全なのかな?」「個人情報が漏れたりしないかな?」と不安に感じたことはありませんか?

この記事では、あなたのパソコン(WindowsでもMacでも)を、インターネットのさまざまな危険から守るための強い味方、「VPN」の使い方について、初心者の方にも分かりやすくご説明します。特に、パソコンでのVPNの設定方法に焦点を当てて解説しますので、ぜひ参考にして、ご家庭のインターネット環境をより安全なものにしてください。

なぜパソコンでVPNを使うのが良いの?

パソコンは、スマートフォンやタブレットに比べて、より多くの個人情報や大切なデータを扱ったり、長時間インターネットに接続したりする機会が多いかもしれません。そのため、セキュリティやプライバシーの保護が特に重要になります。

VPNを使うことで、あなたのパソコンとインターネットの間に「暗号化された専用の通り道(トンネル)」が作られます。このトンネルを通ることで、あなたがインターネット上でどんなサイトを見ているか、どんな情報を送受信しているかといったことが、他の人から覗き見られにくくなります。

例えば、次のような時にパソコンでVPNを使うと安心です。

このように、パソコンでVPNを使うことは、ご家族のインターネット利用全体を守ることにもつながる、安心への第一歩と言えるでしょう。

パソコンでVPNを利用する基本的な流れ

パソコンでVPNを使うための手順は、大きく分けると以下のようになります。

  1. 信頼できるVPNサービスを選ぶ: 世の中にはたくさんのVPNサービスがありますが、ご自身の目的に合った、信頼できるサービスを選びましょう。無料のサービスもありますが、セキュリティや通信速度の面で制限がある場合が多いです。初心者の方には、有料の信頼できるサービスを検討することをおすすめします。(サービスの選び方については、別の記事で詳しく解説しています。)
  2. 選んだVPNサービスを契約する: サービスのウェブサイトから、利用プランを選び、契約手続きを行います。
  3. パソコンにVPNアプリをインストールする: 契約後、VPNサービスのウェブサイトから、お使いのパソコン(WindowsまたはMac)用の専用アプリをダウンロードしてインストールします。多くのサービスが、初心者でも簡単に使える専用アプリを提供しています。
  4. VPNアプリで設定(接続)を行う: インストールしたVPNアプリを開き、サービスから提供されたIDやパスワードを使ってログインし、VPN接続を開始します。

次のセクションでは、WindowsとMacそれぞれでの、VPNアプリを使った一般的な設定手順についてご説明します。

【Windows編】VPN設定手順(主にアプリを使った方法)

WindowsパソコンでVPNを使うには、主にVPNサービスの専用アプリを使う方法がおすすめです。標準機能で設定する方法もありますが、専門的な知識が必要な場合が多く、初心者の方にはアプリを使う方が簡単だからです。

ここでは、VPNサービスの専用アプリを使った一般的な手順をご紹介します。サービスによって画面や手順は多少異なりますが、基本的な流れは同じです。

  1. VPNアプリをダウンロードし、インストールする:

    • 契約したVPNサービスのウェブサイトにアクセスします。
    • 会員ページなどにログインし、「ダウンロード」や「アプリ」といった項目を探します。
    • お使いのWindowsバージョン(Windows 10やWindows 11など)に合ったアプリをダウンロードします。
    • ダウンロードしたファイルを開き、画面の指示に従ってインストールを進めます。
  2. VPNアプリを起動し、ログインする:

    • インストールが終わったら、パソコンのスタートメニューなどからVPNアプリを起動します。
    • アプリを開くと、IDやパスワードの入力を求められる画面が表示されることが多いです。
    • サービス契約時に設定した、またはサービスから提供されたログイン情報(メールアドレスとパスワードなど)を入力してログインします。
  3. VPNサーバーを選択し、接続を開始する:

    • ログインできると、アプリの画面が表示されます。
    • 通常、世界中の様々な場所にあるVPNサーバーの一覧が表示されます。
    • 特にこだわりがなければ、お住まいの国や地域にあるサーバー、または「推奨」「最速」と表示されているサーバーを選ぶと良いでしょう。
    • サーバーを選んだら、「接続」や「オン」といったボタンをクリックします。

これで、あなたのWindowsパソコンのインターネット通信がVPNによって保護された状態になります。アプリの画面で「接続済み」「保護されています」のような表示が出ていれば成功です。

【Mac編】VPN設定手順(主にアプリを使った方法)

Macパソコンでも、Windowsと同様にVPNサービスの専用アプリを使う方法が最も簡単でおすすめです。

ここでは、VPNサービスの専用アプリを使った一般的な手順をご紹介します。サービスによって画面や手順は多少異なりますが、基本的な流れは同じです。

  1. VPNアプリをダウンロードし、インストールする:

    • 契約したVPNサービスのウェブサイトにアクセスします。
    • 会員ページなどにログインし、「ダウンロード」や「アプリ」といった項目を探します。
    • お使いのMacバージョン(macOS MontereyやmacOS Venturaなど)に合ったアプリをダウンロードします。Mac App Storeからダウンロードできるサービスもあります。
    • ダウンロードしたファイル(多くは.dmgファイル)を開き、アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップするなど、画面の指示に従ってインストールを進めます。
  2. VPNアプリを起動し、ログインする:

    • インストールが終わったら、FinderやLaunchpadからVPNアプリを起動します。
    • アプリを開くと、IDやパスワードの入力を求められる画面が表示されることが多いです。
    • サービス契約時に設定した、またはサービスから提供されたログイン情報(メールアドレスとパスワードなど)を入力してログインします。
  3. VPNサーバーを選択し、接続を開始する:

    • ログインできると、アプリの画面が表示されます。
    • 世界中の様々な場所にあるVPNサーバーの一覧が表示されることが一般的です。
    • 特にこだわりがなければ、お住まいの国や地域にあるサーバー、または「推奨」「最速」と表示されているサーバーを選ぶと良いでしょう。
    • サーバーを選んだら、「接続」や「オン」といったボタンをクリックします。

これで、あなたのMacパソコンのインターネット通信がVPNによって保護された状態になります。アプリの画面で「接続済み」「安全です」のような表示が出ていれば成功です。

設定がうまくできたか確認する方法

VPNに接続できたかどうかは、VPNアプリの表示で確認するのが最も確実です。「接続中」「VPNが有効」といった表示になっていれば、正しく接続できています。

また、念のため、自分のIPアドレスが変わったかどうかを確認する方法もあります。

  1. VPNに接続する前に、Googleなどで「IPアドレス 確認」と検索し、表示されたIPアドレスをメモしておきます。
  2. VPNアプリでVPNに接続します。
  3. もう一度Googleなどで「IPアドレス 確認」と検索します。
  4. VPN接続前とは別のIPアドレス(通常は接続したVPNサーバーのある場所のIPアドレス)が表示されていれば、VPN接続は成功しています。

利用上のヒントと注意点

まとめ

この記事では、WindowsやMacのパソコンでVPNを利用するための基本的な流れと、主にVPNサービスの専用アプリを使った設定方法について解説しました。

パソコンでのインターネット利用は、調べ物から大切なお金のやり取りまで、多岐にわたります。だからこそ、その安全を守ることがとても大切です。VPNを使うことで、あなたのパソコンからのインターネット通信は暗号化され、第三者からの覗き見や追跡から身を守ることができます。

最初は何だか難しそうに感じるかもしれませんが、多くのVPNサービスが提供している専用アプリを使えば、手順は意外とシンプルです。サービスを選んで契約し、アプリをインストールしてボタンを押すだけ、という場合がほとんどです。

VPNは、ご家庭でのインターネット利用における安心感を高めるための、とても有効なツールです。ぜひこの記事を参考に、あなたのパソコンにVPNを設定して、より安全なインターネット環境を整えてみてください。